飴色蝶 *Ⅱ*
「スミレ」
声のした方を見つめると
そこには、思ったとおり
新の姿があった。
「アラタさん
ここへは
もう来ないでくださいと
以前、お願いしたはずです」
「スミレ、聞いてくれ」
菫は、首を左右に強く振った。
「ごめんなさい、私
急いでいるの」
その場を離れようとした菫の手
を強く掴み、新は言う。
「俺は、もう
二人の邪魔はしない
確かに、君を愛している
気持ちは今も変わらない・・
いつか、あなたを忘れる日を
待つしかない
そんな俺の想いなど、今は
もうどうでもいい
ただ、君に知っていてほしい
高月組の組長である彼は今
会澤組の組員達に監視され
危険な立場にある
いつ抗争が勃発するとも
限らない、抗争が落ち着く
までの間は、彼と離れて
逢わない方がいい
君にまで危険が・・・」
声のした方を見つめると
そこには、思ったとおり
新の姿があった。
「アラタさん
ここへは
もう来ないでくださいと
以前、お願いしたはずです」
「スミレ、聞いてくれ」
菫は、首を左右に強く振った。
「ごめんなさい、私
急いでいるの」
その場を離れようとした菫の手
を強く掴み、新は言う。
「俺は、もう
二人の邪魔はしない
確かに、君を愛している
気持ちは今も変わらない・・
いつか、あなたを忘れる日を
待つしかない
そんな俺の想いなど、今は
もうどうでもいい
ただ、君に知っていてほしい
高月組の組長である彼は今
会澤組の組員達に監視され
危険な立場にある
いつ抗争が勃発するとも
限らない、抗争が落ち着く
までの間は、彼と離れて
逢わない方がいい
君にまで危険が・・・」