飴色蝶 *Ⅱ*
「まあね、ミキちゃんは
もう一緒に暮らしているし
いつ結婚しても構わないって
そう、言ってくれているんだ
けれど
私は今、やっとやりたい仕事
を任されるようになって
楽しくなってきたところ
だから、正直、結婚は
まだ先でいいかなって
思っているの」
「ずっと、ユキがしたかった
仕事だもんね」
「スミレは、仕事どうするの?
せっかく、デザイナーとして
認められて頑張っているのに
辞めちゃうの?」
窓を開ける手を止める菫
夜風が車内に吹き抜ける。
強い風に
意志を持たされた
菫の長い髪が靡く。
もう一緒に暮らしているし
いつ結婚しても構わないって
そう、言ってくれているんだ
けれど
私は今、やっとやりたい仕事
を任されるようになって
楽しくなってきたところ
だから、正直、結婚は
まだ先でいいかなって
思っているの」
「ずっと、ユキがしたかった
仕事だもんね」
「スミレは、仕事どうするの?
せっかく、デザイナーとして
認められて頑張っているのに
辞めちゃうの?」
窓を開ける手を止める菫
夜風が車内に吹き抜ける。
強い風に
意志を持たされた
菫の長い髪が靡く。