~秘メゴト~
先輩はときどき、優しく私に触れる。
そして、その度に私の身体に赤いしるしを遺していく。
まるで、なにかの儀式のように。
そのしるしが薄くなった頃、また私は彼に抱かれるのだ。
周りから見れば『仲の良い恋人同士』
その実、まだ私は今にもはちきれそうな「好き」を胸に秘めたまま、打ち明けられずにいる。
私が想いを告白しても、変わらず傍にいてくれますか?
重くなって、離れていってしまわない?
こんなに近くにいられるようになって、突然突き放されてしまったら?
彼の腕の温もりに慣れてしまう自分が怖い。
私に触れる指を、待ち焦がれる自分が怖い。
彼が隣に居なくなっても、私は立っていられるかしら……?
.
そして、その度に私の身体に赤いしるしを遺していく。
まるで、なにかの儀式のように。
そのしるしが薄くなった頃、また私は彼に抱かれるのだ。
周りから見れば『仲の良い恋人同士』
その実、まだ私は今にもはちきれそうな「好き」を胸に秘めたまま、打ち明けられずにいる。
私が想いを告白しても、変わらず傍にいてくれますか?
重くなって、離れていってしまわない?
こんなに近くにいられるようになって、突然突き放されてしまったら?
彼の腕の温もりに慣れてしまう自分が怖い。
私に触れる指を、待ち焦がれる自分が怖い。
彼が隣に居なくなっても、私は立っていられるかしら……?
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