~秘メゴト~
 彼の、視線の余りの鋭さに、姫乃は一歩、後退った。


 余計なこと、いっちゃった…。


「すっすみません余計な」

「ま、どーでもいいけど。ドウデモイイ付き合いだし」

「え…?」


 その時、どたどたと音がして数人の部員が格技場に入ってきた。


 会話はそこで途切れた。

 有と松本の関係は、結局、よく判らなかった。





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