†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
こころの歎きを
包まず述べて
などかは下ろさぬ
負える重荷を
「煌…して。」
浅田(あさだ るみ)留美は、彼氏に向かって囁いた。
「ごめん…無理。」
「えっ、ちょっと待って!」
あまりの驚きに留美は、彼氏・煌を見た。
「出来ない。」
煌は、留美から視線をそらした。
「ちょっと!中学の時は、“まだ早い”って待たされて同じ高校に進学したのに“無理”って何よ!」
留美は、怒鳴った。しかし…煌は、上の空だった。