†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  


 こころの歎きを
       包まず述べて
 などかは下ろさぬ
       負える重荷を



「煌…して。」


 浅田(あさだ るみ)留美は、彼氏に向かって囁いた。


「ごめん…無理。」


「えっ、ちょっと待って!」


 あまりの驚きに留美は、彼氏・煌を見た。


「出来ない。」


 煌は、留美から視線をそらした。


「ちょっと!中学の時は、“まだ早い”って待たされて同じ高校に進学したのに“無理”って何よ!」


 留美は、怒鳴った。しかし…煌は、上の空だった。


  
< 10 / 265 >

この作品をシェア

pagetop