†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
叶音は、また泪を流す。
「【もしもし、叶音?ずいぶん遅いな、大丈夫か?】」
電話越しに煌の声が聞こえる。
「大丈夫よ。今、私と居るから」
留美は、電話越しの煌に伝える。
「【…ん?】」
煌は、少し黙った。
「【…叶音……だよな?】」
「そうしといてあげてもいいけど…どうする?」
留美は、意地悪をする。
「【…留美……叶音に代わるんだ。】」
煌は、自分を落ち着かせて静かに話した。
「今、叶音手が離せないの。だから、私が出たのよ。」