†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
「留美…」
呆れた声を出す。
「そうだよな。先に留美を傷つけたのは、そっちだもんな。」
「そう言う事。」
留美と戍は、戦う気まんまんだった。
「かわいそうだな…お前たちは。」
煌は、言って留美の家を後にした。
こころの歎きを
包まず述べて
などかは下ろさぬ
負える重荷を
「……………煌。」
叶音は、暗く寒い家に入って呟いた。
虚しい独り言だった。
ガターンッ!!
そして、リビングに入って倒れた。