†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

「うん。」


 叶音の返事が終わるのと同時に煌は、玄関のドアを開けた。


「母さん、彼女連れて来たよ。」


「は~い。」


 奥から母親がかけてやって来た。


「いらっしゃい。」


 母親は、俯く叶音に挨拶した。


「初めまして、椿 叶音です。」


 叶音は、挨拶して顔を上げた。


「っ!!」


 母親の時が止まる。



 悩み哀しみに 沈めるときも
 祈りにこたえて
      慰めたまわん



「あなたが…椿 叶音さん。」


 母親は、ようやく一言言う。


  
< 125 / 265 >

この作品をシェア

pagetop