†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

「椿さん、気がつきましたか?」


 優しい看護師の問い掛けに叶音は、ボーっとしながらも頷いた。


「もう少し休むといいわ。」


「あの…留美……留美は?」


 また閉じそうな瞼を頑張って開けながら叶音は、一言聞いた。


「彼女は、残念だけど亡くなったわ。即死だったそうよ。」


「っ……」


 叶音は、泪を流した。


「さぁ、もう少し眠って。」


 看護師は、言って部屋を出て行った。


「ふっ…うぅ……
(留美……)」


 叶音は、泣きながら眠りに落ちる。


  
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