†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

「ちょっと出かけて来る。」


「椿さんに逢いに行くなら許さないわよ。」


 玄関にやって来た母親が冷たく言う。


「母さん…叶音は、一人ぼっちなんだよ。俺は、別れる気ないから。」


 煌は、自分の気持ちを母親に真剣に伝えた。


「煌…あなたたちの所為で人一人が亡くなったのよ?煌は、責任を感じないの?あなたたちが付き合う事は、人を不幸にする事なのよ。」


「母さんっ!!」


 煌は、声を荒げた。


「煌…お願いよ。彼女と別れて…お母さんの事を思うなら……。」


 初めて母親が懇願して来た。


  
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