†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

 煌は、苦しみながら母親の訴えに折れた。


「いい判断だ。」


 琳にまで言われて煌は、納得いかなかった。煌は、叶音の音信不通の事を考えての判断だった。


「叶音に電話して来る。逢って話したいんだ。」


「そうね。そうしなさい。」


 言われて煌は、頷いた。


 ピンポーン!


「はい。どちら様ですか?」


 母親が扉を開けると見知らぬ人が立っていた。


「初めまして。私は、椿家でお手伝いをしている伊織と申します。」


 伊織は、頭を下げた。
 母親も頭を下げる。


  
< 147 / 265 >

この作品をシェア

pagetop