†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
「椿さん、落ち着いてください!」
看護師が病室にやって来て叶音を押さえる。
「いやぁぁぁっ!!嘘よぉぉぉっ!!」
叶音は、叫び続けていた。
「鎮静剤を持って来て。」
「はい。」
看護師は、鎮静剤を取って注射した。
叶音は、気を失うように眠り落ちてベッドに寝かされた。
「あの…“何か”ありましたか?」
利久が戻って来ると叶音が寝かせられている所だった。
「急に錯乱されて叫ばれていたので今鎮静剤を打ちました。」
「お世話かけました。」
利久が頭を下げると看護師も頭を下げて病室を出て行った。