†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

 叶音の小さな本音だった。


「叶音…いつも守れなくてごめん。」


 煌は、心から謝っていた。


「煌…どうか解って……。
(スキよ。…大スキよ。でもね……解って…私たちは、人を不幸にしか出来ない宿命だってこと……。)」


 叶音は、泪を瞳にいっぱい溜めて言った。


「叶音…」


「煌…サヨナラ。」


 叶音は、言って席を立ち喫茶店を出た。


「っ…」


 振り向いて喫茶店の中を見ると煌が肩を揺らして泣いていた。


「っ…煌…煌……愛してる。」


 叶音は、泪を流しながら言ってその場を去ろうとする。


  
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