†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
莉菜は、夫に託して見送った。
「煌…大学は、何処にするんだ。」
「どうすかは、まだ…決めてない。でも…まだ卒業まで1年半あるし、ゆっくり考える。それより今は、コンクールのトップを目指さなくちゃ。」
煌は、言って部屋に戻る。
「叶音…プロになったら……逢いに行けるよな。」
煌は、手帳に入れている叶音の写真を見つめて言ってピアノを弾く。
煌は、叶音を諦めていなかった。 ピアニストになれば、逢えると確実に思っての行動だった。
それぞれの未(みち)来は、また…巡り逢える道に繋がっているのか……