†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
「……コレを…何処で?」
「掃除をしていたら落ちていました。」
叶音は、泪を瞳に溜めて神父に聞く。神父も床に膝をついて叶音を見つめた。
しばらくの沈黙が二人の間に流れる。
「叶音…名乗り出ることなど…許されないだろう。でも…お前が望なら……明かそう…全てを。」
神父は、叶音を見つめて真剣に言った。叶音は、小さく頷いた。
変わらないモノは
何ひとつもないと
知ってる私だった
約束も意味がないと
それも知っていた
「叶音…私は……」