†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

 叶音は、父親の回復を祈った。


 ガタガタッ!!


 風が窓を揺らす。


「…吹雪になるかしら……」


 叶音は、風と雲行きを見て雪支度に向かう。
 厚い雨戸をしっかり閉め鍵を三重にする準備をする。



 煌は、吹雪の北海道に降り立った。


「晴れるって嘘じゃないかっ!!」


 煌は、怒鳴ってマフラーを直す。


「あ゛ぁ~寒いっ!!」


 煌は、言ってタクシーに乗った。


「お客さん…大丈夫ですか?」


 運転手が雪まみれの煌にタオルを手渡しながら聞いてきた。


  
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