†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
  

「…本当に?」


「本当だ。父親は、誰だ。」


 晴は、聞いた。


「父親は、居ません。私だけの子です。」


 叶音は、言って下腹部に手を当てた。


「(…戍くん……赦してくれますか?……煌との子どもを産むことを…)」


 叶音は、心の中で亡き戍に讒言した。


「叶音…聞きなさい。父親が居ずにどうやって育てる気だ?」


「お父さん…これが最期のわがままです。」


「叶音……」


 一瞬場が凍りつく。
 叶音の言葉で寿命を知っている事をみんなは、知った。


「叶音…いつから。」


  
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