†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
煌…もう一度、
触れて…キスして……
愛を込めて 叶音』―
手紙には、最後に小さく書かれていた。煌は、手紙を床において棺の中に居る叶音に微笑んで抱き上げた。
啜り泣く声が部屋に広まる。
「叶音…」
煌は、優しく頬を撫でて優しく口づけをした。
「(俺も…明日も君をスキになる)」
周りは、その姿に泣くだけだった。
「アンギャァァァ!!」
泣き出したのは、希望だった。煌は、叶音を棺に戻し振り向いた。
自分と愛する叶音との子ども……
「…『希望』……」
可愛い赤ちゃんの名前を優しく呼ぶ。