†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
何も知らなかった
何も知ろうとは思わなかった
ただ今が続けばいいと
思ってただけ。
「…此処にも居られない……かな。」
叶音は、呟いて泪を流す。
変わらないモノは
何ひとつもないと
知ってる私だった
約束も意味がないと
それも知っていた
「椿…君が……“好き”かもしれない。」
煌は、保健室のドア越しに呟いた。
悲しみたちが降ってくる
明日もあなたを
スキになるのに
それがどれ程苦しくて
残酷な事か知ってる