†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
「叶音ちゃん今、先生呼んで来るから。」
「待って!行かないで!!」
叶音は、戍の腕を掴んで言った。
「いいよ。傍に居るから少し休んで。
(ふっ…掛かったな。)」
戍は、笑って叶音に優しく言った。
「ありがとう。」
叶音は、言ってベッドに横になった。
『罠』とも知らずに。
「え、叶音?」
「あぁ、何処か知ってるだろう?」
屋上に居た留美に煌は、聞いた。
「教えてあげる。さっき戍と一緒居るのを見たわ。」
「えっ?」
煌の複雑そうな表情に留美は、ニッタリ心の中で笑っていた。
茨の中で眠る姫
茨は、『罠』だ。
醜い『欲望』の
『罠』なのだ。