†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
叶音は、踊り場で壁にぶつかりようやく転がり落ちるのが止まった。
「…留美……」
叶音は、薄れる意識の中で留美を見た。
留美は、身を翻して走り去っていく。
叶音は、意識を失った。
ドンッ!!
「痛っ!!」
煌は、ぶつかられて肩を摩る。
「留美?」
煌は、相手を見た。留美は、煌を見るなり走って行ってしまった。
「なんだ?」
煌は、痛む肩を気にしながら叶音を追った。
「っ、叶音っ!!」
煌は、階段途中の踊り場で叶音が倒れていた。