†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
「あなた、叶音が病院に居るらしいわよ。見て来てね。」
家に帰るなり妻から厭味のように聞かされた。
「なんだ?何か学校であったのか?」
「知らないわ。あなた明日様子見に行ったら先生にでも聞いて。」
冷めた夫婦生活だった。
「コンコン」
「あら、やだ。沙世、お部屋に行きましょう。」
妻は、沙世の手を取る。
「お前行けよ。」
「私は、だめよ。沙世の通院があるから、頼んだわよ。」
妻は、言って沙世を連れて居なくなった。
「全く。」
夫は、ソファーに深く座ってタバコで一服した。