†禁愛†~明日もあなたをスキになる~【完】
「せんせい、私だけにお話しとは…なんでしょう?」
保健医は、病院に来るなり叶音の検査を担当した医師に呼ばれた。
「実は…彼女の身体に『虐待』の跡があるんです。」
保健医は、ため息をついた。気にしていた事が現実だった。
「そうですか…。」
「どうするかは、先生にお任せします。では、話しに行きましょう。」
医師は、言って保健医と一緒に病室に向かった。
「失礼します。」
「せんせい、娘がお世話になりました。」
父親らしき人物が医師により頭を下げる。
「お父さん、検査結果をお伝えします。」