【短編】ねぇ。君はまだ覚えているかな
2
次の日。
起きると、
窓の外は
雪が降っていた。
冬休み中だから、
学校はない。
のにも関わらず、
携帯には
友達からたくさんの
誕生日メールが
入っていた。
家族にも祝ってもらった。
…だけど、
私はまだ心の中が
満たされない。
明日になるその瞬間まで。
…会いに来なくても
せめて、
メールでも
電話でもいいから…
…祐ちゃん。
しかし、
そんな私の淡い想いとは
裏腹に
こくこくと時間は
せまってくる。