ラブリーバニーは空を飛ぶ
グッバイ目覚まし
良く晴れた日。初めて朝チュンってものを体験した、三のベッドの中。
凄く眠くて仕方がない、しかもやっぱりまだ肌寒い。
隣で横になっている三に擦り寄り暖をとっていたら、頭を撫でられた。
「起きたの」
「ん…でも、まだ、眠い…」
「明日学校だから、今日は帰りなよ」
「あ……、学校、めんど、くさい…」
「それは皆一緒」
呆れたような声が頭の上から聞こえた。
けど、面倒なものは面倒で、明日にならなければいいのになんて頭の何処かで考えている(まだ今日は始まったばかりなのに!)。
もそり、と隣の三が動いたかと思えば腕が回ってちょっと抱き寄せられた。
パジャマが冷たい。
「もうちょっとしたら、起こして」
「…わか、った」
「十五分くらいでいいから」
「ん…ねぇ、三…明日、迎えにきて…」
「………了解」
規則正しい寝息に合わせて呼吸してみる。
いつの間にか俺も夢の中へと落ちていった。
結局俺達が起きたのは昼過ぎだった。
-end-