光の世界 -episode zero-
オーヴェの小さな目が、じっとリスノを見つめている。
「あ…、そうかい」
そんなオーヴェの視線に、おもわずリスノの体に緊張が走った。
しかし、すぐに輝くような笑顔になるとオーヴェの肩をバシバシ叩き始めた。
「やっぱりさすがオーヴェ!!いや、長老だよ!
話がわかるねぇ」
そう言うとリスノはレイの側に近付くと優しく微笑んだ。
そんなリスノにやれやれといった表情を浮かべながら、オーヴェは側で眠る少女に目を向けた。
『いいかい、オーヴェ…』