光の世界 -episode zero-


三人は年も近く、社交的なリアンのお陰であっという間に仲良くなった。



「また朝食食べに来たの?」

「そっ。リスノさんのご飯おいしいんだもん」



そう言うと、リアンは両頬に手をあててうっとりと微笑んでみせた。



「お前なぁ〜。リスノさんの身にもなってみろ」



そんなリアンに、クリスはやれやれといった表情でレイに視線を送った。



「そんな事ないよ。大勢で食べた方がおいしいって言ってたし」

「ほらぁ。クリスは心配しすぎなのよ。
行こっ、レイ」



リアンはレイの手を取ると、クリスを置き去りにしたまま家の入り口へと向かう。

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