光の世界 -episode zero-
なかなか食べおわらないリアンに向かって、クリスは急かすように言った。
「そんな事気にしなくていいんだよ。仕事っていっても家の掃除くらいだ。
ね、レイ」
リスノの言葉に、レイもコクりと頷く。
「だけど、少しは急いでくれ」
そう言いながらもう待てないといった様子のクリスは、立ち上がりドアの前に寄り掛かるような形でリアンを見つめた。
「わかったわよ」
さすがのリアンも残った食事を急いで片付けると、パタパタと入り口へと向かう。
「じゃあレイ、またね」
「うん」