光の世界 -episode zero-
今にも自分に向かって落ちてきそうなほどの星空を見ていると、なぜだか無性に外へと出たくなる。
「リスノさん、ちょっと…散歩してくる」
食卓で裁縫をしているリスノに向かってそう声を掛けると、レイは外へと踏み出した。
日中よりもひんやりとした空気が心地よく、レイは再び空を見上げた。
もっと綺麗に見えるところはないのか……
レイが家の前から歩きだそうとした時、
「レイ?」
背後から、聞き覚えのある声が聞こえてきた。