光の世界 -episode zero-
「クリス?」
「何してるんだ?こんな時間に」
そう言うとクリスはレイのもとへと歩み寄る。
「星が綺麗だから…」
「え?」
「星が綺麗だから、散歩でもしようかと思って」
そう言ってレイが空を見上げると、同じようにクリスも視線を空へと向けた。
「確かに、綺麗な空だ…」
クリスの声に、レイがその視線をクリスへと向けた時……
――トクン…
なぜだか、レイの胸の奥が熱くなった。
これは――何……?