光の世界 -episode zero-


そんなレイの姿をじっと見ていたがリスノは、レイを見つめたままポツリと呟いた。



「あんたは聞かないんだね…。あたしらの事…」

「えっ…」



はっと視線を向けた先には、いつもとは違う真剣な顔つきをしたリスノがいた。



「あんたには……レイには、話しておきたいんだ」



――クラエスの民の……悲しい過去を。



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