あたしと眼鏡
相澤の言う通りあっという間に終わり生徒会室を後にして玄関に向かう階段を降りていく。


「相澤先輩さようなら~」


「あぁ、気をつけて帰れよ」


「はぁ~い」


すれ違う生徒(主に女子)に笑顔を振りまき挨拶をかわす。


あたしにはそんな顔したこともないくせに…されてもある意味怖いかもι


そんなことを思いながら距離を保ちつつ歩いていた。



…2年前──



「今日からこのクラスになる仲間を紹介するぞ」


先生が声を張り上げ転校生の肩を叩く、みんな彼を見るなり声をあげざわめいてる(特に女子)。


身長は170はあるかな、体型は標準より少し細め、端正な顔立ち…モデルにでてきそうなくらいかっこいい。


ぽかんとしながら暫くの間見いってしまった…


「じゃあ橘頼んだぞ」


「えっ何が??」


名前を呼ばれ我に返る。
いつの間にか転校生があたしの隣に座っていてみんなの視線が刺さってるんだけど…なにがあった!!


「聞いてなかったのか?学校案内だ、お前どうせ帰宅部だし暇だろ」


最後の「帰宅部だし暇だろ」ってのは余計だろぅ…


「よろしく橘さん」


「はぁ…よろしく」
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