あたしと眼鏡
「じゃあね相澤くん」


手を振り笑顔で駆け出した。
気をつかった=馴れないことしたからかどっと気疲れ。
早く解放されたくてダッシュ!!


別に嫌いとかそういう訳じゃないんだけどね。


「橘さんちょっと待って…」


「うわっ速っ!!」


結構全速力だったんだけど簡単に追いつかれちゃった…
足速っ!!


「俺のこと覚えてない?」


唐突に言われた。
「覚えてない?」ってどういうことだろう…どこかで会ったことあったっけ?


「どうかな…ごめん、わかんない」


「…そう」


頭を傾け悩んでると目の前を通りすぎて歩いて行ってしまった。
あたしなんかマズイこと言っちゃった?


「帰ろ…」


歩きながらあーでもないこーでもないと記憶をたどって考えてみた。



けど…



結局、思い出せなかった。



「ただいまぁ~」


「おうっ帰ってきたな!!」


「父さん…酔っぱらってるι」


家に帰るなり真っ赤な顔して走って出迎えてくれたのはいいけど酒臭い…


「お前もさっさと着替えて居間に来いっいいな!!」


「えぇ~ι」


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