容姿端麗6人組
「違う、違う。兄貴が昔付き合ってた彼女に、やめろって言われたから。」
「え、そんな理由で?」
「当時、その元カノにべた惚れだったからさ。兄貴は見た感じヤンキーに見えないから、元々皆からは気付かれてなかったんだけど…。」
「でも、その舞に嫌がらせしたヤンキーって。年上なんじゃねえの?よく勝てたな。」
「そうなんだよねー。そのヤンキーは高校生で、兄貴は…中一だったかな。」
「うわぁー、すげぇ。何か、尊敬。」
「見た目は全然強そうじゃないし、ヤンキーっぽくないんだけど…。兄貴さ、精神的に追い詰めてくタイプで、笑いながら脅すんだよねー。」
「うわぁ~、何か怖っ」
「本当に、思い出しただけで……」
「全然想像つかねー。」
「うん。てかさ、話してる間に終わっちゃったよ?」
「まじだ。何か散歩だったよな…。」
舞と俊は出口へ向かった。
‐END‐