容姿端麗6人組
怜は千速に手を握られて、真っ赤になりながら歩いていた。
「怜ちゃん、俺本気だからね??」
「な、何がですか??」
「言ったでしょ??彼氏に立候補するって…」
「あ、それは…その…」
「まあ、ゆっくり考えてよ♪いつでも、待ってるからさ。」
千速の真剣な顔に、困ってしまった怜。
そこに、突然の雨。
「え!?嘘…」
「怜ちゃん、こっち!!」
千速は怜の手を引っ張ると、大きな木の下に連れていった。
「寒いでしょ…。浴衣に合わないと思うけど、今だけ羽織ってて??」
千速は自分の着ていた上着を、そっと怜の肩にかけた。
「そんな…。千速さんこそ、寒いじゃないですか。」
千速は、上着を返そうとした怜の手を握って微笑んだ。