容姿端麗6人組
「まあ、大丈夫だろ。そのうち帰ってくるさ。」
「帰ってこなかったら、どうすんだよ!!」
「そんな慌てなくても…」
「慌てるだろ!愛菜も一緒なんだし…」
愛菜?
呼び捨てってことは、仲良い感じ?
しかも、この慌てよう…
「智!?」
怜の声がした。
智樹?
振り返ってみると……。
そこには、ボロボロになった智と泥だらけになった愛菜ちゃんの姿。
「智、どうしたの?その格好…」
怜は走り寄って、智樹の腕を掴んだ。
怜に続いて皆も走る。
「ちょっと、いろいろありまして…」
智樹は怪我した顔を、少しほほ笑まして言った。
「こんなに傷だらけになって、……」
「木とかいろいろ倒れてきてさ。」
「何があったか説明してっ。皆、心配してるよ??」