容姿端麗6人組
「告られた?」
つかさが言うと、智樹は少し目を見開いた。
「まあ、見たところ。ハッピーエンドって訳じゃなさそうだし、断ったのか。」
「迷子になった彼女を探し回ったら、傷だらけってとこ?」
「なるほどね。」
私とつかさで、淡々と推理していると、智樹がハァ…とため息をついた。
「舞もつかさも、超能力者かって感じ。どんどん話を進めるなよな。」
「ごめん、ごめん。」
つかさは笑って言った。
「智、告白されたの??」
智樹は怜の言葉に頷いた後、話し始めた。
「いきなり走り出したから、追いかけたんだ。なかなか見つかんなくてさ。森の中に入って探してたんだ。雨もやまないし、見つかんないしで…。そしたら、やっと見つけた。でも、アイツ転んでて。近付いてったら泥だらけで、泣いてた。」
聞いていた全員が言葉を失った。
「雨のせいで、もろかった木が倒れてきたんだよ。それで庇ったからこのザマ。」