容姿端麗6人組
「拓海…。お前は、どうしたいんだよ。」
「え?」
智樹の思いがけない言葉に、聞き返した拓海くん。
「俺と林が、付き合えばそれで満足か?好き合ってない二人を、無理矢理付き合わせて…、そんなの見ててお前は嬉しいか?」
「そういう訳じゃ……」
「じゃあ、何なんだよ!!ハッキリしろよっ!」
「ハッキリって…」
「ウダウダしやがって……、もう意味分かんねえっ!!」
智樹は立ち上がって、ズカズカとホテルの方へ歩いていった。
拓海くんは、その場に座り込んだまま。
「拓海くん…、何がしたかったの?」
「え…?」
私は、拓海くんに言った。
どうして、あんな事言ったんだろう。
って、思ったから。
あんな事って、いうのは…
「どうしてフっちまったんだよ!」
っていう拓海くんの一言。