容姿端麗6人組
「じゃあ、最後はつかさちゃんね♪」
「あ、はい。私は一人暮らしをしてます。前は中2の弟と住んでたんですけど、弟もアパートで一人暮らしを始めちゃいました。親とは、かれこれ3年は会ってません。」
つかさが話すと、母さんが慌てた様子で聞く。
「どうして、一人暮らしなんて?3年会ってないって、中学から親元を離れているの?」
「はい。」
母さんの質問に、平然と答えるつかさ。
「でも、連絡ぐらいとってるでしょう?心配なさってるでしょうに。」
「連絡なんて、とってませんよ。多分、私達子供の事なんて、忘れてると思いますよ?」
「そんな親なんていないわ?きっと心配してるはずよ?一度、家に帰ってみたらどうかしら。」
母さんは、つかさを説得するように話す。
でも、つかさは首を横に振って言う。
「どこにいるか、分からないんです。家には多分、誰もいません。父親も母親も家にいるのを、あまり見た事ないですから。それに、会おうとも思いません。」
「そんな……。」
母さんが、悲しい目でつかさを見て言う。
それを見て、つかさは俯いた。
誰も喋らず、沈黙状態。