容姿端麗6人組
「あ……、すみません。ありがとう、ございます。」
喋った。
良かった…、生きてた。
でも、やっぱり女の子だったんだ。
「ごめんね?痛かったでしょ…。」
「いえ、全然…。」
雲がだんだん動いてきて、月が見えてくる。その月明りに照らされて、女の子の顔が見えた。
「「あ……。」」
智と声が重なった。
だって…、
あまりにも、可愛い子だったから。
「うわぁー、可愛い…。」
ぶつかった子も、私の顔が見えたみたい。
目が合った。
でも、可愛いなんて…
誰の事??
まさか智の事を、可愛い…って??
んぅ~???
(心の中で、?だらけの格闘をしている怜であった。)
「立てる?」
「あ、ありがとう、ございます。」
智が手を差し延べて、スッと女の子を立たせた。
背は私と同じくらい。
茶髪の長い髪を、斜め上の方でお団子にしてる。
子犬みたいな可愛い顔で、いかにもモテそうな子。
見た感じ、優しそうな性格だし。