容姿端麗6人組
「じゃあ、帰るか。お前、歩ける?」
「歩ける…、はず。」
「まあ、いいや。行くぞ?」
「うん。じゃあ、私達帰るね?」
帰るんだから、挨拶しなきゃね。
「あ、はい。さようなら…」
「さようなら。」
私は智の肩に掴まりながら、歩き出した。
でも、やっぱりズキズキする。
痛いな……
「はぁ…、無理すんな。」
智がいきなり止まった。
それで、私の前でしゃがみ出した。
え!!
これって、もしかして…
「ほら…、乗れ。」
「い、いいよ!!私、重いし…。ね?」
智に言ったら、ダメッって言われた。
でも…、重っ!って言われたら…、ショックだし。
「おぶってやるって、言ってんだろ?早くしろっ!!」
何か、命令形??
仕方なく、智の上にゆっくり乗った。
「ヨッと…。」
フワッ。
きゃー、恐いぃ~
大丈夫かな。
重くないかな。