容姿端麗6人組
「舞に……、わ…し……に……か…の……。」
「え…?」
つかさがボソッと呟いた。
聞き取れなかったから、聞き返した。
そしたら、つかさが目に涙をためて、私を見て言った。
「舞に私の何が分かるのよっ!!」
私の何が分かるのよ……。
って言われたって。
分かるのよ、って…。
分かるのよ、って…。
「…分かる訳ないじゃん。つかさが何にも話してくれないのに、分かる訳ないじゃんっ!!!」
「ん、………」
「悲劇のヒロイン、気取っちゃって。私がどんだけ気を使ってたか分かる!?つかさがずっと暗い顔してて、少しでも明るくなってもらおうと一生懸命話して。それでも暗い顔してるから、つかさの家まできて相談のって!自分だけが辛いと思ってたら大間違いよ!!」
つかさに怒鳴った後、私の頭はすぐに真っ白になった。
ソファにある自分のバックを手にとって、廊下をスタスタ歩いた。
玄関について、急いでサンダルを履く。
そして勢いよくドアを開けると、外に出た。
バタンッ……