容姿端麗6人組
「ハアハア…、いるかな…。」
ピーンポーン♪
チャイムを押すと、パタパタとスリッパで歩く音がする。
つかさ、いるんだ。
良かった…。
スリッパの音がだんだん近付いてきて、いきなり止まった。
きっと、玄関まできた。
それで小さな覗き穴から、私の顔を見たんだ。
「つかさ…、いるんでしょ?」
「……。」
「私の顔を見たくないなら、見なくていい。あんな事言っといて、すんなり家に入れてもらえるとも思ってないから。でも、聞いてほしいの。」
「……。」
つかさは黙ったまま。
でも良いんだ。
私の気持ちは伝える。
それでダメだったら、仕方ない。
でも気持ちを伝えなければ、始まらない。
伝えないで嫌われるより、伝えて嫌われる方が全然マシだ。
「私、つかさの事大好き。笑ってるつかさ。泣いてるつかさ。怒ってるつかさ。悩んでるつかさ。照れてるつかさ。強がってるつかさ。毒舌なつかさ。いろんな表情のつかさが、大好きだよ。私の一番の親友。」
「……ん…ぅ……、、、」
泣いてる??
よね…、きっと……