容姿端麗6人組


「でもね?つかさの事、大好きだけど…。嫌いな所もある。今、泣いてるでしょ?
でも、バレないように声を殺してる。そういう所、私…嫌い。皆にさらけ出したって良いじゃん。隠れて泣かなくたって…。私たちにも辛い気持ちを分けてよ。一人で抱え込まないでよ。」

「…んぅ……ハァ…ん……。」

「それにね。自分の事を大嫌い、とか言うつかさも嫌い。不幸な人生だって言う、つかさも嫌い。皆を不幸にするとか言うのも嫌い。つかさにそんな事、言って欲しくないよ。私は、つかさの大好きな所もあれば、嫌いな所もある。ごめんね?こんな幼馴染みで……。」


つかさの泣いてる声が聞こえなくなった。

何でだろ。
つかさ、逆に怒ってる?


ガチャッ


「えっ……」

「クスッ 入りなよ。家の前でそんな事叫んでて、恥ずかしいでしょ?」


ドアを少しだけ開けて、つかさが出てきた。

涙を目にため込んで、つかさは笑顔で言った。


「座ろっか。」


つかさがリビングまで通してくれて、二人でソファに座った。

いつ見ても綺麗な家だな。


「舞、私の話も聞いてくれる?」

「……うん。」








< 309 / 447 >

この作品をシェア

pagetop