容姿端麗6人組
「でもね?つかさの事、大好きだけど…。嫌いな所もある。今、泣いてるでしょ?
でも、バレないように声を殺してる。そういう所、私…嫌い。皆にさらけ出したって良いじゃん。隠れて泣かなくたって…。私たちにも辛い気持ちを分けてよ。一人で抱え込まないでよ。」
「…んぅ……ハァ…ん……。」
「それにね。自分の事を大嫌い、とか言うつかさも嫌い。不幸な人生だって言う、つかさも嫌い。皆を不幸にするとか言うのも嫌い。つかさにそんな事、言って欲しくないよ。私は、つかさの大好きな所もあれば、嫌いな所もある。ごめんね?こんな幼馴染みで……。」
つかさの泣いてる声が聞こえなくなった。
何でだろ。
つかさ、逆に怒ってる?
ガチャッ
「えっ……」
「クスッ 入りなよ。家の前でそんな事叫んでて、恥ずかしいでしょ?」
ドアを少しだけ開けて、つかさが出てきた。
涙を目にため込んで、つかさは笑顔で言った。
「座ろっか。」
つかさがリビングまで通してくれて、二人でソファに座った。
いつ見ても綺麗な家だな。
「舞、私の話も聞いてくれる?」
「……うん。」