容姿端麗6人組
第二章~グランプリン
・事件△怜side
――ゴンッ、ゴンッ
いきなり窓がノックされた。
一瞬ビクッとしたけど、大丈夫。
だって、叩いてるのは智だし。
「はぁーい!」
私はカーテンを開けてから、ゆっくり窓を開けた。
目の前は、智の部屋。
「どうしたの…?」
「いや、別に……。」
「用もなしに叩いたの!?」
「そうじゃねえけど…」
「じゃあ何よぉ!ハッキリ言ってよね。」
「ちゃっ、ちゃんと起きてるか見にきただけだよ!!じゃあなっ!」
――ドンッ
それだけ言って、窓を閉めた。
智は、自分の部屋から出ていったみたい。
「何なの?自分から呼んどいて……」
すぐに支度を終えて、学校に向った。
昨日はつーちゃんがお迎えにきてくれた。
何でかって、入学式だから遅れちゃいけないと思ったんだもん。
わざわざ無理を言って、来てもらった。
つーちゃんは、凄い嫌々だったけどね。
だから今日は一人。
寂しいなぁ……