容姿端麗6人組
「二人ともっ!!話が進んでないよ?お姉ちゃんはムキになりすぎ。お兄ちゃん、相談乗るからちゃんと話して??」
「そうよ。さっさと話さなきゃ、また足蹴り一発っ!!」
「お姉ちゃんっ!!!」
「はい、ごめんなさい。」
もう、お姉ちゃんったら…
ちゃんと相談に乗れないもんかね、、
「お兄ちゃん…、私達にも話せない事?」
ドアから離れて、ベッドに座るお兄ちゃんの横に座った。
「はぁ…、仕方ないか。全部話すよ。本当だったら、俺一人の問題だから言うつもりなかったんだけど。」
「話して?」
お兄ちゃんの顔をのぞき込むようにして言うと、笑顔で頭を撫でられた。
その手からは「ありがとう」って、伝わってきた。
「千速から話す前にさ。一つ聞いていい?」
近くにあったイスに座りながら、お姉ちゃんが言った。
「何?」
「あのさ。悩んでる原因は、彼女なんでしょ?」
「まあ、、」
「その彼女、いつの間に出来たの?私、全然気付かなかった。」
隣りにあった机に肘をのせて、お姉ちゃんが不機嫌そうな顔をして言う。
きっと、見破れなかったから悔しいんだろうな。