容姿端麗6人組


「千速、その事本人には?」

「聞いた……。」

「うおー、積極的だなぁ。我が弟よ!」


お姉ちゃん、何かもう楽しんでないか?

お兄ちゃんが大変だって時に、、


「お兄ちゃん、それで?何て言ってたの?」

「知らない、の一点張り。参るよ…、マジで。」

「メール送ってきた友達は?何て言ってるの?」

「あれは美帆に違いなかったけど、本人が認めないんじゃどうにもならないな。ってさ。」


私の質問に答えながら、どんどん落ち込んでくお兄ちゃん。

ヒドいな、その人。
絶対お兄ちゃんの事、遊びとかでしょ。


「もう、いっその事さ。別れちゃえば??美帆…、とかいう女と。」


お姉ちゃんが軽いノリで言う。

でも、お兄ちゃんは真剣で…


「そんな簡単に別れられたら、悩んでないから。」

「そっか、ごめん…。」


お姉ちゃんが悲しい目をして謝った。
お兄ちゃんの気持ちが伝わったみたいだった。








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