容姿端麗6人組


紙は二枚重なっていて、もう一枚は種目や役割の項目がいくつも書いてあった。

その紙をボーッと眺めていたら、香ちゃんが不思議そうに言った。


「何、ボーッとしてんの?朝、委員会やってきたばっかなのに…」

「朝?委員会?」


香ちゃんの言葉が、頭の中でグルグルと回った。


「れ、蓮くん?」


俺の?だらけの顔を見て、香ちゃんが驚いた声で言った。

と思ったら、いきなり…


「香。蓮は、今登校だから。良いご身分だよね…、ゆっくり寝てられて。」


つかさが香ちゃんに向かって言った。


ゆっくり寝てられて…

朝…、委員会……


・・・・。


「あ゙ぁー!!」


俺は、クラス内に響き渡るような大声を出した。


何故かって?

そりゃあ、
思い出したから。


今日が何の日かって事が……

『朝』と『委員会』の単語も結びついた。


何て事をしたんだ…

怒るのも無理ない。


「蓮くん、いきなり大声出さないでよ…」


目の前にいる香ちゃんが、頬を膨らませて言う。






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