容姿端麗6人組
―放課後―
今日の放課後、佐々木さんと話す。
それで、お友だちになるんだ。
そんな事を思いながら、香山くんと一緒にC組へ来た。
「よっ、帰ろうぜ~」
窓からC組に顔を出しながら、皆に言う香山くん。
こういう関係って、凄い羨ましいんだよね…
男女関係なく仲良し♪
みたいなの。
「あ、片桐。つかさに用があったんじゃないの?」
「え?」
私に言った香山くんの言葉が、佐々木さんにも聞こえたみたい。
佐々木さんは自分の名前が出てきた瞬間、え?って…
「あ、えっと…その…」
「私に、用があったの?」
私が凄く戸惑っていたら、佐々木さんは教室からヒョコッと顔を出してきて言った。
「はい。今朝の事なんですけど…」
「今朝??私、何かしたっけ…」
「えっ、覚えてないんですか?」
ビックリ仰天。
驚いて、大きな声を出しちゃった。
「ごめん…、言ってみて。思い出すかもしれないから。」
「あ、はい。」
それで私は、今朝のことを佐々木さんに話した。
でも、全く覚えてないらしい…。
「本当に悪いんだけどさ。全然覚えてないんだ……、ごめん。」
「いえ、、」
佐々木さんは申し訳なさそうに、顔の前で手を合わせた。