容姿端麗6人組
「誰か、聞かないのか?」
「んー、なんとなく分かるから。」
片桐はそう言って、ヘヘッと笑った。
てか、分かってんのかよ。
俺って、そんなに分かりやすいか?
「マジで、分かってんの?」
「まあ…、」
「言ってみ?」
「え、!?うーんと、………怜、ちゃん?」
うわぁ~
当たってるし。
「その顔は、当たってたんだね。」
何で分かったんだよ~
もしかして、いっつも目で追っちゃってるとか?
「俺、分かりやすい?」
「うん…、まあね。」
マジかよ…
てことは、本人にも知られてる可能性高くね?
最悪……
「告白…、しないの?」
告白ね~
絶対フラれるしな。
「しない。」
「な、何で?」
「何で、って。絶対フラれるし…。それで、怜との関係が崩れるの嫌だから。」
「怜ちゃんの事、大切なんだね。」
「幼なじみで、小さい頃から一緒だったから。」
俺は幼なじみなんかじゃなく、一人の男として見てほしいんだけどな。
怜には…